活動名で活動していても、ちょっとした情報の積み重ねから、本名・住所・勤務先・学校などが知られてしまうことがあります。いわゆる「身バレ」です。
身バレは、ストーカー被害や嫌がらせにつながることもあり、一度広まった情報を消すのは簡単ではありません。この記事では、クリエイターが気をつけたいポイントを、場面ごとに整理します。
身バレはどこから起こる?
身バレの多くは、1つの決定的な情報ではなく、小さな情報の組み合わせから起こります。
- 写真に写った窓の外の景色 + 投稿した時間 + 「今日は雨」という一言
- 最寄り駅の話 + よく行くお店 + イベントの参加報告
- 本名のアカウントと同じアイコン・同じ文体
一つひとつは問題なさそうでも、組み合わせると場所や人物が特定できてしまうことがあります。
場面ごとのチェックリスト
SNS
- 活動用のアカウントと、プライベートのアカウントを完全に分けている
- 活動用のアカウントの登録に、本名のメールアドレスや電話番号を使っていない(または、電話番号からの検索を許可しない設定にしている)
- 連絡先(電話番号・メールアドレス)から友達を探す機能をオフにしている
- プライベートと同じアイコン・同じユーザー名を使っていない
- 最寄り駅、通っている学校・職場、よく行くお店を具体的に書いていない
- 「今から○○に行く」など、リアルタイムの居場所を投稿していない
写真・配信
- 写真の位置情報(Exif情報)を削除している(スマホのカメラの位置情報をオフにする)
- 窓の外の景色、表札、郵便物、宅配の伝票が写っていない
- 目や眼鏡、ガラスなどへの映り込みに注意している
- 配信の画面に、通知・メール・ブラウザのタブなど個人情報が映らないようにしている
- 配信中の環境音(近所のチャイム、防災無線、電車の音など)に気をつけている
販売・依頼
- 特定商取引法に基づく表記で、住所・電話番号を公開しない方法を選んでいる
- 依頼者とのやりとりに、活動用のメールアドレスを使っている
- 銀行振込で受け取る場合、口座名義(本名)が相手に伝わることを理解している
- 納品データのファイル情報(作成者名など)に本名が入っていない
- グッズの発送で、差出人の住所・名前の扱いを決めている(匿名配送や発送代行の利用など)
特商法の表記で住所を公開しない方法は、個人クリエイターの特定商取引法表記で詳しく解説しています。
お金・事務の手続き
- 企業との取引では、契約書・請求書・支払調書などで本名や住所を伝える必要があることを理解している
- 本名や住所を伝える相手は、信頼できる取引先に限っている
- 屋号を使うか、活動名と屋号の関係をどうするか決めている(開業届の出し方)
決済・受け取りの方法で、本名が伝わるかが変わる
依頼や販売の代金をどう受け取るかによって、相手に伝わる情報は変わります。
| 受け取り方 | 相手に伝わる可能性がある情報 |
|---|---|
| 銀行振込(自分の口座) | 口座名義(本名)、銀行・支店名 |
| 個人間の送金アプリ | アプリに登録した名前など(サービスによる) |
| 販売サービス・依頼サイト経由 | 原則としてサービスが間に入るため、本名や口座は相手に伝わりにくい |
| 自分のストア(カード決済) | 販売者情報の表示は、特商法の表記の設定による |
個人からの依頼や販売では、サービスが間に入る受け取り方を選ぶと、本名や口座を相手に伝えずに済みます。
もし身バレしてしまったら
- 情報を広げない反応すると、かえって注目を集めることがある
- 証拠を残す個人情報が書かれた投稿のスクリーンショット(URL・日時がわかるように)
- プラットフォームに報告する個人情報の投稿は、多くのサービスで削除の対象
- 身の危険を感じたら警察に相談するつきまといや脅迫の兆候があれば、ためらわずに
- 専門家に相談する投稿者の特定や損害賠償を考える場合は弁護士へ
無断転載の対応と同じく、証拠を残してプラットフォームに報告するのが基本です(無断転載を見つけたときの対応手順)。
活動の窓口を「公式」にまとめる
依頼や販売のやりとりをDMや個人のメールで行っていると、知らないうちに個人情報を伝えてしまうことがあります。依頼や販売の窓口を公式のサービスにまとめると、やりとりで本名や住所を伝える場面を減らせます。
Citrushub Store では、購入者はカードなどで決済し、代金は決済サービスを通じてあなたの口座に入金されるので、銀行振込のように口座の情報を購入者に伝える必要はありません。特定商取引法の表記では、個人の場合に住所と電話番号を非公開にし、「請求があった場合には遅滞なく開示します」と表示する設定に対応しています。依頼の受付枠も先払いで販売できるので、DMで支払い方法をやりとりする必要もありません。
まとめ
- 身バレは、小さな情報の組み合わせから起こる
- SNS・写真や配信・販売や依頼・お金の手続きのそれぞれで、チェックリストを確認する
- 受け取り方によって、本名や口座が相手に伝わるかが変わる。サービスが間に入る方法が安心
- 身バレしてしまったら、広げない・証拠を残す・報告する・必要なら警察や専門家に相談する

