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ファンアート、切り抜き動画、二次創作のグッズ、歌ってみた——ファンが作品を作ってくれるのは、クリエイターにとってうれしいことです。一方で、「どこまでOKなのかわからないから、作るのをためらっている」というファンも少なくありません。
そこで役に立つのがガイドラインです。ルールをはっきり示しておくと、ファンは安心して楽しめ、クリエイターはトラブルを防げます。
この記事では、ファンアート・二次創作のガイドラインの作り方と、テンプレートを紹介します。
ガイドラインを作る3つのメリット
- ファンが安心して創作できる:「これは大丈夫?」と迷わずに済み、ファンの創作活動が広がる
- トラブルを防げる:グッズの無断販売や、イメージを損なう使い方を事前に防ぐ
- 判断の基準ができる:問題のある作品が出てきたときに、ガイドラインを根拠に対応できる
ガイドラインで決めておく項目
| 項目 | 決めること |
|---|---|
| 対象 | 何についてのルールか(キャラクター、イラスト、楽曲、配信の映像 など) |
| 歓迎すること | ファンアート、切り抜き、歌ってみた など、積極的にOKなこと |
| 条件付きでOKなこと | 収益化、タグの使用、クレジットの表記 など |
| 禁止すること | 公序良俗に反する内容、なりすまし、公式と誤解される使い方 など |
| 営利目的の利用 | グッズ・同人誌の頒布、収益化した動画などの扱い |
| AIの利用 | 生成AIの学習・素材としての利用 |
| ファンアートのタグ | 作品を見つけやすくするためのハッシュタグ |
| 相談先と変更 | 判断に迷ったときの連絡先、ガイドラインの変更について |
歓迎すること積極的にOK
- ファンアート
- 切り抜き
- 歌ってみた など
条件付きでOKなこと条件を書いておく
- 収益化
- タグの使用
- クレジットの表記 など
禁止すること具体的に書く
- 公序良俗に反する内容
- なりすまし
- 公式と誤解される使い方 など
営利目的の利用は特にはっきりと
もっとも問い合わせが多く、トラブルになりやすいのがお金が発生する利用です。
- 同人誌・グッズの頒布はOKか、数量や頒布の場所(即売会のみ など)に条件はあるか
- 切り抜き動画の収益化はOKか、その場合の条件(元の配信へのリンク、収益の分配 など)
- 歌ってみた・演奏してみたの収益化はOKか
禁止事項は具体的に
「イメージを損なうもの」だけでは、人によって判断が分かれます。できるだけ具体的に書きましょう。
- 公式のグッズ・公式の発信と誤解される表現
- 特定の個人・団体への誹謗中傷、政治・宗教的な主張への利用
- 性的な表現、暴力的な表現(どこまでを禁止するか)
- 他者の権利を侵害する使い方
- 生成AIの学習や、AIで生成した画像を公式のものとして扱うこと
ガイドラインのテンプレート(VTuberの例)
【○○○○ 二次創作ガイドライン】
いつも応援ありがとうございます!
ファンのみなさんが安心して創作を楽しめるよう、ガイドラインを定めました。
■ 歓迎していること
・ファンアート(イラスト・漫画・動画など)
・切り抜き動画
・歌ってみた・演奏してみた(オリジナル曲)
ファンアートには「#○○○○の絵」をつけていただけるとうれしいです!
■ 条件付きで OK なこと
・切り抜き動画の収益化
元の配信へのリンクを概要欄に記載してください。
・同人誌・グッズの頒布
個人のサークル活動の範囲(即売会・同人ショップ)でお願いします。
企業による商品化はご相談ください。
■ ご遠慮いただくこと
・公式のグッズ・公式の発信と誤解されるような表現
・誹謗中傷、政治・宗教的な主張への利用
・過度な性的表現・暴力的表現
・配信の映像や音声、立ち絵の生成AIへの学習・入力
・なりすまし
■ その他
・判断に迷う場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。
・ガイドラインは予告なく変更することがあります。
・ガイドラインに反する作品には、削除をお願いすることがあります。
制定日:2026年○月○日
※ 内容は例です。ご自身の活動に合わせて調整してください。
キャラクターデザインを依頼している場合の注意
VTuberのキャラクターデザインやLive2Dモデル、楽曲などを他のクリエイターに依頼している場合、その作品の権利や利用範囲は、依頼したときの契約によって決まります。ガイドラインで「グッズ化OK」などと定める前に、デザインを担当したクリエイターとの契約で、自分がそれを許可できる立場にあるかを確認しておきましょう。権利の基本はイラストの著作権の基本で解説しています。
公開と運用のコツ
- いつでも見られる場所に置く:SNSの固定投稿だけでなく、公式サイトのページにまとめておくと、更新しても見失われません
- 制定日・更新日を書く:いつのルールなのかがわかるように
- 変更するときは告知する:大きく変える場合は、変更前に作られた作品の扱いも示す
- 相談の窓口を用意する:判断に迷うケースの相談を受けられるようにする
- 一貫して対応する:特定の人にだけ厳しく・甘くならないように、ガイドラインに沿って対応する
ガイドラインに反する無断転載を見つけたときの動き方は無断転載を見つけたときの対応手順、生成AIへの対策は生成AIと作品の無断学習への対策で解説しています。ガイドラインを置く公式サイトについてはVTuberの公式サイトは必要?もあわせてどうぞ。
他の作品のガイドラインを読むときのポイント
自分がファンアートや二次創作をする側のときも、ガイドラインの確認は大切です。
- 営利・非営利の区別:無料の公開はOKでも、販売は禁止・条件付きということがよくあります
- 対象の範囲:キャラクターはOKでも、公式のイラスト・映像・音楽の素材をそのまま使うのはNG、ということもあります
- 企業・法人の利用:個人はOKでも、企業の利用は別途許諾が必要な場合が多いです
- ガイドラインがない場合:「何をしてもいい」という意味ではありません。迷ったら公式に問い合わせるか、控えるのが安全です
Citrushub Siteで、ガイドラインを「公式」に
Citrushub Site で作った公式サイトなら、ガイドラインを作品やプロフィールと一緒にまとめて公開できます。文章はページの上で直接編集でき、更新したら「変更を公開する」で反映できます。
ガイドラインに関する相談や企業からの商品化の相談は、お問い合わせフォームで受け付けると、Citrushub CRM に案件として自動で登録されるので、対応の漏れを防げます。
まとめ
- ガイドラインは、ファンの安心・トラブル防止・判断基準のために作る
- 歓迎すること・条件付きでOKなこと・禁止することを具体的に書く
- 営利目的の利用(グッズ・収益化)と、生成AIの扱いは特にはっきりと
- 他のクリエイターに依頼したデザインや楽曲は、契約の範囲を確認してから許可する
- 公式サイトなど、いつでも見られる場所に置き、制定日と相談先を書く

