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作品を売るとき、「どこで売るか」で手元に残る金額は変わります。でも、手数料の書き方はサービスによってばらばらで、「○%」だけを比べても実際の手取りはわかりにくいですよね。
この記事では、主な販売サービスの手数料を**「売れたら手元にいくら残るか」**で計算して比べます。
この記事の手数料は、2026年10月12日時点で各サービスの公式ページ・公式のお知らせで確認した内容です。手数料は改定されることがあるため、利用前に必ず各サービスの最新の公式情報を確認してください。振込手数料や、決済方法による追加の手数料は、特に断りがない限り計算に含めていません。
手数料は「率」と「1件ごとの固定額」で決まる
販売サービスの手数料は、多くの場合、次の組み合わせです。
- 率の手数料:販売額の○%(決済手数料・サービス利用料など)
- 固定の手数料:1件ごとに○円
- 月額料金:毎月の利用料(無料のところも多い)
ポイントは、1件ごとの固定額は、安い商品ほど重くのしかかるということです。たとえば固定額45円は、3,000円の商品なら1.5%ですが、500円の商品なら9%にもなります。
主なサービスの手数料(公式で確認した内容)
| サービス | 月額 | 販売1件あたりの手数料 | 補足 |
|---|---|---|---|
| BOOTH | 0円 | 販売額の5.6%+45円 | 決済手数料を含む。2025年10月28日に改定。別途、振込手数料がかかる |
| BASE(スタンダードプラン) | 0円 | 決済手数料3.6%+40円 + サービス利用料3% | PayPay・Amazon Pay・PayPalは決済手数料に1%加算 |
| BASE(グロースプラン) | 16,580円(年払い)/19,980円(月払い) | 決済手数料2.9% | サービス利用料0円 |
| Gumroad | 0円 | 販売額の10%+0.5ドル(直接販売) | Gumroadのマーケット(Discover)経由の販売は30%。2025年1月から税務処理を代行 |
| Citrushub Store | 0円 | 販売手数料5% + 決済手数料3.6% | 出店料0円 |
価格帯ごとの手取り比較
国内向けに日本円で販売するサービスについて、販売額ごとの手取りを計算しました(クレジットカード払いの場合。1円未満の扱いは単純化しています)。
| 販売額 | BOOTH | BASE(スタンダード) | Citrushub Store |
|---|---|---|---|
| 500円 | 427円 | 427円 | 457円 |
| 1,000円 | 899円 | 894円 | 914円 |
| 3,000円 | 2,787円 | 2,762円 | 2,742円 |
| 10,000円 | 9,395円 | 9,300円 | 9,140円 |
計算式
- BOOTH:販売額 −(販売額 × 5.6% + 45円)
- BASE(スタンダード):販売額 −(販売額 × 3.6% + 40円)−(販売額 × 3%)
- Citrushub Store:販売額 −(販売額 × 5%)−(販売額 × 3.6%)
- BOOTH101円5.6%+45円 → 手取り899円
- BASE(スタンダード)106円3.6%+40円+3% → 手取り894円
- Citrushub Store86円5%+3.6% → 手取り914円
安い商品では、1件ごとの固定額がないサービスの手数料が少なくなります。
- BOOTH605円5.6%+45円 → 手取り9,395円
- BASE(スタンダード)700円3.6%+40円+3% → 手取り9,300円
- Citrushub Store860円5%+3.6% → 手取り9,140円
高い商品では、率の低いサービスの手数料が少なくなります。いずれも2026年10月時点の各社公式の手数料で計算し、振込手数料などは含みません。
表からわかること
- 安い商品ほど、固定額のないサービスが有利:Citrushub Storeは1件ごとの固定額がないため、500円・1,000円の商品では手取りがいちばん多くなります
- 高い商品では、率の低いサービスが有利:3,000円以上では、率が5.6%のBOOTHの手取りがいちばん多くなります。BOOTHとCitrushub Storeの手取りが同じになるのは、おおよそ1,500円です
- 売上が大きいなら月額プランも検討:BASEのグロースプランのような月額制は、毎月の売上が大きいほど有利になります。月額料金の分を手数料の差で取り戻せるかを計算してみましょう
手数料以外の違い(売れるもの・発送や在庫の手間・集客・海外販売)は、作品・グッズ販売サイトの比較で BOOTH・BASE・STORES・SUZURI・Gumroad を並べて比べています。
依頼サービス・ファン支援サービスの手数料
有償依頼やファン支援のサービスは、販売とは仕組みが違うため、別に整理します。
| サービス | 仕組み | 公式の案内(2026年10月時点) |
|---|---|---|
| Skeb | 依頼者が金額を決めて依頼し、クリエイターが納品 | クリエイターガイドラインで、リクエスト手数料は最大9.8%(条件により割引)と案内されています |
| pixivFANBOX | 月額の支援・限定コンテンツ | 公式ヘルプで、サービス手数料は支援総額の10%と案内されています |
どちらも、条件によって手数料が変わる場合や、別途振込手数料がかかる場合があります。使う前に公式の最新情報を確認してください。
手数料以外に比べるべき4つのポイント
手取りの差は、1件あたり数十円であることも少なくありません。手数料と同じくらい大切なのが、次のポイントです。
1. 集客力
マーケット型のサービスは、サイトの中で作品を見つけてもらえる可能性があります。自分のSNSのフォロワーが少ないうちは、手数料より「見つけてもらえること」の価値が大きいこともあります。
2. 購入者とのつながりが残るか
マーケット型のサービスでは、購入者の情報は基本的にサービス側にあります。自分のストアなら、購入者に新作を案内したり、依頼につなげたりしやすくなります。ファンとの関係を育てたいなら、自分の手元に記録が残る場所を持っておくと安心です。
3. 売れるものと手間
- デジタル商品だけか、グッズ(物販)も売りたいか
- 倉庫・発送代行が必要か
- 有償依頼の受付枠を売りたいか
- 海外の人にも売りたいか(海外ファンへの販売)
4. 特商法の表記と住所の扱い
自分で販売する場合は、個人でも特定商取引法に基づく表記が必要です。住所や電話番号を公開しない設定ができるかどうかも確認しましょう(個人クリエイターの特定商取引法表記)。
おすすめの使い分け
- はじめての販売で、集客もしたい:クリエイター向けのマーケットで始める
- グッズも含めて自分のショップをつくりたい:ネットショップ作成サービス
- 海外のファンにデジタル商品を売りたい:税務処理を代行してくれる海外の販売サービス
- 自分のファンに直接、低価格の作品や依頼の受付枠を売りたい:公式サイトに組み込めるストア
ひとつに決める必要はありません。マーケットで新しいファンと出会い、自分のストアでリピーターに直接届ける、という併用もよい方法です。
Citrushub Storeの特徴
Citrushub Store は、公式サイトから作品データや依頼の受付枠を直接販売できるストアです。
- 出店料・月額0円、1件ごとの固定手数料なし(販売手数料5%+決済手数料3.6%)。500円・1,000円の作品も手取りが減りにくい
- 購入者は会員登録なしで、メールアドレスだけで購入できる
- 購入者の記録は Citrushub CRM に自動でまとまり、依頼者ごとの購入履歴を確認できる
- 特定商取引法の表記で、住所・電話番号を非公開にする設定に対応
まとめ
- 手数料は「率」と「1件ごとの固定額」で比べる。固定額は安い商品ほど重い
- 1,000円の作品なら、手取りはBOOTH 899円・BASE 894円・Citrushub Store 914円(2026年10月時点の公式の手数料で計算)
- 3,000円以上の商品では、率の低いサービスが有利になる
- 手数料だけでなく、集客力・購入者とのつながり・売れるもの・特商法の対応も比べる

