目次
同人誌即売会やクリエイターのイベントは、ファンと直接会えて、作品を手に取ってもらえる貴重な場です。新しいファンとの出会いや、企業の担当者との名刺交換が、次の仕事につながることもあります。
この記事では、はじめてイベントに出展する人向けに、準備から当日、イベント後までの流れをチェックリストで解説します。
出展までの流れ
- 数か月前出展するイベントを決めて申し込む(申込の締切に注意)
- 当選・受付後頒布物を決めて、制作のスケジュールを立てる
- 1〜2か月前印刷所・グッズ制作会社への入稿(締切と納期を確認)
- 1か月前〜SNSで告知(お品書き、スペース番号)
- 1週間前搬入の準備、お釣り・備品の準備
- 当日設営・頒布・撤収
- イベント後売上の記録、通販、お礼の投稿
頒布物の準備
何を作るか
- 本(同人誌・画集・漫画)
- グッズ(アクリルスタンド、缶バッジ、ステッカー、ポストカード など)
- 音楽CD、ダウンロードカード
- 無料配布(ペーパー、名刺、ステッカー など)
はじめての出展なら、種類を絞って、数を少なめにするのが安心です。売れ残った在庫は、イベント後の通販で頒布する方法もあります。
入稿の締切は早めに
印刷所やグッズ制作会社には、入稿の締切と納期があります。イベントが近い時期は混み合い、追加料金がかかる「特急」になることも。余裕をもったスケジュールを立てましょう。
二次創作の頒布はガイドラインを確認
二次創作の本やグッズを頒布する場合は、元の作品のガイドラインを確認しましょう。無料の公開はOKでも、頒布(販売)には条件がある作品も多くあります(ファンアート・二次創作ガイドラインの作り方)。
価格の付け方
- 制作費から考える:1部あたりの印刷費・制作費に、イベントの参加費や交通費などを踏まえて決める
- キリのいい価格にする:500円、1,000円など。お釣りのやりとりが楽になります
- セット価格を用意する:「新刊+グッズで1,500円」など、まとめ買いしやすくする
イベントの頒布は、利益を出すことより「作品を届けること」を大切にする人も多いです。それでも、赤字が続くと活動を続けにくくなるので、かかった費用は把握しておきましょう。
お釣りとキャッシュレス
お釣りの準備
- 価格に合わせて、100円玉・500円玉・1,000円札を多めに用意する
- お金を入れるケースは、お札と小銭を分けて取り出しやすいものに
- 売上金の管理には十分注意する(離席するときは持ち歩く)
キャッシュレス決済
最近はキャッシュレスで支払いたい参加者も増えています。QRコード決済や、スマホにつなぐカードリーダーなどを使えば、個人でもキャッシュレス決済に対応できます。
- 導入には事前の申し込みや審査が必要なことが多いので、早めに準備する
- 決済手数料がかかる(手取りの計算に入れておく)
- 会場の電波状況によっては決済しにくいこともあるので、現金も用意しておく
当日の持ち物チェックリスト
- 頒布物(直接搬入する場合)
- お釣り・お金を入れるケース
- キャッシュレス決済の準備(スマホ、充電器、QRコードの掲示物)
- 値札・お品書き
- 机に敷く布、ディスプレイ用の什器(スタンドなど)
- 見本誌(中身を見てもらうため)
- 名刺・無料配布物
- 筆記用具、ハサミ、テープ、ビニール袋
- 売上を記録するメモやアプリ
- 飲み物・軽食・モバイルバッテリー
名刺・無料配布物で「次」につなげる
イベントで作品を手に取ってくれた人や、名刺交換をした企業の担当者に、イベントのあとも見つけてもらえるようにしておきましょう。
- 名刺には、活動名・肩書き・公式サイトやSNSのURL(QRコード)を
- 無料配布のペーパーにも、公式サイトや通販ページへのQRコードを
- 「ご依頼受付中」なら、名刺に一言添えておく
イベント後にやること
売上と経費を記録する
イベントの売上も、確定申告の対象になる収入です。
- 頒布物ごとの頒布数と売上
- 現金とキャッシュレスの内訳
- 経費(参加費、印刷費・制作費、交通費、宿泊費、備品など)と、その領収書
イベントの直後に記録しておくと、確定申告のときに困りません(確定申告で経費にできるもの)。
通販で「来られなかった人」にも届ける
イベントに来られなかったファンのために、通販を用意すると喜ばれます。グッズの通販には在庫と発送の管理が必要なので、倉庫・発送代行のあるサービスを使うと手間を減らせます。データ版(電子書籍、画像データ、音源)なら、在庫も発送も不要です。通販に使えるサービスの違いは作品・グッズ販売サイトの比較で解説しています。
なお、通販(インターネットでの販売)をくり返し行う場合は、特定商取引法に基づく表記が必要になります(個人クリエイターの特定商取引法表記)。
お礼を投稿する
来てくれた人、作品を手に取ってくれた人へのお礼を投稿しましょう。イベントの様子や、通販の案内もあわせて伝えると、次のイベントや作品につながります。
Citrushubで、イベントの「その後」をつくる
Citrushub Store なら、イベントで頒布した本のデータ版や、イラスト・音源などのデジタル作品を、公式サイトから直接販売できます。購入者は会員登録なしで、決済が終わるとすぐにダウンロードできます(物販には現在対応していません)。
イベントで出会った企業の担当者からの相談は、Citrushub Site のお問い合わせフォームで受け付ければ、Citrushub CRM に案件として自動で登録されます。
まとめ
- 申し込み → 頒布物の制作・入稿 → 告知 → 当日 → イベント後 の流れで準備する
- 入稿の締切は早めに。二次創作はガイドラインを確認
- 価格はキリよく、お釣りとキャッシュレスの両方を準備する
- 名刺や無料配布物で、公式サイトや通販につなげる
- イベント後は売上と経費を記録し、通販とお礼で「次」につなげる

