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フォロワーが増えてくると、企業から「商品を紹介してもらえませんか?」「タイアップ配信をお願いしたいです」という相談が届くようになります。PR案件は、クリエイターや配信者にとって大きな収入源のひとつです。
一方で、条件をよく確認しないまま受けてしまうと、「思っていたより作業が多かった」「投稿が広告に使われ続けていた」「PR表記のことで炎上した」といったトラブルにつながることもあります。
この記事では、PR・タイアップ案件を受けるときに確認すべき条件と、PR表記のルールを解説します。
この記事は2026年10月12日時点の情報をもとにした一般的な解説です。具体的な契約内容については、必要に応じて弁護士などの専門家にご相談ください。
- 条件を確認する報酬・投稿内容・二次利用・競合排除・報告を書面で確認
- PR表記をして投稿する「広告」「PR」などを、すぐ目に入る場所に
- 記録と報告投稿URLとPR表記の画面を記録し、企業に報告
- 請求と入金確認請求書を送り、支払期日に入金を確認
PR案件はどこから来る?
| 経路 | 特徴 |
|---|---|
| 企業からの直接の依頼 | DMやメール、公式サイトのお問い合わせフォームから届く。条件は個別に相談 |
| マッチングサービス | 企業とインフルエンサーをつなぐサービス。条件がテンプレート化されていることが多い |
| 事務所・代理店 | 事務所やPR会社が間に入る。報酬から手数料が引かれることがある |
| SNSの公式の仕組み | プラットフォームが用意しているブランドとのコラボの仕組み |
経路がばらばらだと、案件の管理も分散しがちです。複数の経路から案件を受けるなら、どこから来た案件かも含めて1か所で記録しておくと、あとで振り返りやすくなります。
受ける前に確認したい条件チェックリスト
お金のこと
- 報酬の金額(税込か税抜か、源泉徴収があるか)
- 支払期日と支払方法
- 商品の提供だけで報酬がない案件か(その場合も受けるかを判断する)
- 交通費・撮影費などの経費をどちらが負担するか
投稿・配信の内容
- 投稿の形式(配信、動画、ショート動画、Xの投稿、ストーリーズ など)と回数
- 投稿予定日、または投稿してよい期間
- 台本や構成の指定があるか、どこまで自由に話してよいか
- 投稿前に企業の確認(事前チェック)があるか、修正は何回までか
- 言ってはいけない表現(効果をうたう表現など)の指定があるか
権利と期間
- 二次利用:企業が投稿や配信の切り抜きを、自社の広告・Webサイトなどで使うか。使う場合の範囲と期間、追加の報酬
- 投稿の削除:投稿をいつまで残す必要があるか、削除してよいか
- 競合排除:一定期間、同じジャンルの他社の商品を紹介しない約束があるか。その期間と範囲
報告
- 投稿後に報告が必要か(投稿URL、再生数・いいね数などの数値、スクリーンショット)
- 報告の期限
条件は、企業から書面やメールで受け取っておくのが基本です。企業などの事業者から個人のフリーランスへの依頼であれば、発注者には取引条件を明示する義務があります(依頼の契約・利用規約で決めておくべきこと)。
PR表記のルール(いわゆるステマ規制)
2023年10月1日から、広告であるのに広告であることを隠す表示(ステルスマーケティング)は、景品表示法で規制されています。
- 規制の対象は、広告を出す**企業(広告主)**です
- ただし、企業から依頼を受けて紹介するクリエイターも、広告であることがわかるように表記することが求められます
- 消費者庁の運用基準では、「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」といった文言や、「A社から商品の提供を受けて投稿している」のように企業との関係を示す文言が、広告であることがわかる表示の例とされています
わかりやすい表記にするコツ
- 投稿の冒頭や、動画・配信のタイトル・概要欄など、すぐ目に入る場所に書く
- たくさんのハッシュタグの中に紛れ込ませたり、小さな文字や見えにくい色で入れたりしない
- 動画では、画面上の表示と口頭の両方で伝えると確実
- 企業から指定された表記の方法があれば、それに従う
表記したことを記録しておく
あとから「PR表記がなかったのでは?」と言われたときのために、表記を入れた状態のスクリーンショットや、投稿のURLを残しておくと安心です。
内容にも気をつける
PRであることを表記していても、商品の効果を大げさに伝える表現は問題になることがあります。特に、健康食品・化粧品などの効果・効能については、使える表現が法律で厳しく決められています。企業から渡された資料にない効果をうたったり、「絶対」「必ず」といった言葉で言い切ったりしないようにしましょう。
受けるかどうか迷ったときの判断基準
- 自分が本当に良いと思える商品か:ファンは、あなたが心から紹介しているかを感じ取ります
- 自分の活動の世界観に合っているか
- 条件と報酬のバランスは適切か:作業量・二次利用・競合排除の制限を考えて判断する
- 企業とのやりとりは誠実か:条件をはっきり示してくれるか、返信は丁寧か
断る場合も、ていねいにお礼を伝えれば、別の機会につながることがあります。
投稿後にやること
- 投稿のURLと、PR表記を入れた画面を記録する
- 企業に投稿の報告をする(必要な数値をまとめて)
- 請求書を送る(請求書の書き方とインボイス制度)
- 支払期日に入金を確認する(遅れたら報酬の支払いが遅れたときの対処法)
- 二次利用や競合排除の期間を記録しておく
Citrushub CRMで、PR案件をまとめて管理
Citrushub CRM では、PR・タイアップ案件を、制作の依頼と同じ工程ボードでまとめて管理できます。
- 案件の種類を「PR・タイアップ」にすると、工程が「投稿準備中」「投稿済み」のように表示されます
- 投稿予定日・掲載URL・PR表記の確認を記録できます。PR表記の確認や取り消しは履歴に残るので、あとから説明が必要になったときにも安心です
- 投稿予定日を過ぎた案件や、投稿済みなのにPR表記の確認が記録されていない案件は、ダッシュボードの「要対応」でお知らせします
- 依頼元として、企業からの直接の依頼・マッチングサービス・事務所や代理店などを記録でき、経路ごとに振り返れます
- 二次利用の範囲や競合排除の条件は、案件のメモに残せます
公式サイトのお問い合わせフォーム(Citrushub Site)に届いた企業からの相談は、自動で案件として登録されます。
まとめ
- PR案件は、直接の依頼・マッチングサービス・事務所や代理店などから届く
- 受ける前に、報酬・投稿内容・二次利用・競合排除・報告の条件を書面で確認する
- 「広告」「PR」「プロモーション」などの表記を、すぐ目に入る場所にわかりやすく入れる
- 効果を大げさに伝える表現は避ける
- 投稿後は、記録・報告・請求・入金確認までをセットで行う

